細る地方の小児医療を支える発想の転換

しかし、なぜわざわざ道南から患者が運ばれてきたのだろうか。

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手稲渓仁会病院小児科・小児集中治療科 荻原重俊医師
「(小児用の)細いファイバースコープを持ってる病院がそもそも少ない。大人用のは大きい病院はどこでもあると思う」

重症の子どもなど地域で対応が難しい患者を道内各地の病院から受け入れているのが、札幌の手稲渓仁会病院だ。

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通常、各都府県に1つある3次医療圏。広大な北海道には、6つある。

手稲渓仁会病院小児科・こども救命センター和田宗一郎副センター長
「それぞれの医療圏に住んでいる子どもの数は非常に今減っている。患者のためにいろんなサイズの機材を用意したり、対応できるスタッフを常時確保しておくのは医療経済上効率が悪い」

医師も都市部に偏在していて、札幌以外の小児科医が、重症の子どもを診療する機会は年間で数えるほどだという。

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手稲渓仁会病院小児科・こども救命センター和田宗一郎副センター長
「患者が多く集まれば、集まるほど、その施設の(医療)レベルが上がっていく。札幌に一極集中させて、コストを下げ医療のレベルを上げていこうと」