「寿司の街」として知られる北海道小樽市が、寿司職人の不足でピンチに直面しています。
「小樽の文化を守りたい」老舗の寿司店が繰り出したアイディアとは。

北海道小樽市の老舗、政寿司です。

開店前のほの暗い板場で、黙々と寿司を握るのは、実はみな職人の卵たち。

この時間、店は「政寿司道場」と名を変え、寿司職人を目指す門下生が学んでいます。

おたる政寿司 中村圭助副社長
「1か月で3000個は最低握ってもらう、技術職なので何回も繰り返すことがすごく大事」

徒弟制度が残る、寿司の世界。
職人を志す人は師匠のもとに弟子入りして技術を身につけます。

独立まで5年はかかると言われるなか、「政寿司道場」では、この下積み期間を省き、師匠からの個別指導で、握りの基礎から店での立ち居振る舞いまで、わずか4か月で「職人」に育て上げます。

おたる政寿司 中村圭助副社長
「なんで黒糖に使ったの?」
「もうちょっと甘みがあった方がいい」

3月に入門した安藤彩さん(39)
「私はドイツに行く予定なんですが、ヨーロッパの人のお寿司、巻きずしってこのイメージなんですよね。だからできるようにしていきたい」

東京出身の安藤彩さん。

勤めていた会社が倒産し一念発起。寿司職人を志し、3月に政寿司の門を叩きました。入門から2か月半…修行の成果は?

貴田岡結衣記者
「シャリが口の中でほどけて、ネタの甘みがすごく強く感じられます」