いまや国内のワインの一大産地となった北海道。道産ワインを広めるため、飲食店のバイヤーらがその「魅力」を体感しました。

札幌市内のホテルです。ここに道内29のワイナリーが集まりました。

三國谷浩司記者
「会場では個性がある道産ワインの価値をどう伝えていくのか、そのヒントを探る商談会が行われています」

ワイナリーのブースをめぐるのは、飲食店や仕入れの担当者たち。それぞれのワインの色や香りを真剣に確かめます。

商談会の様子
「独特な渋みが少しあるかと思います」
「これが12月のリリースなんですけど…」
「じゃ、それに合わせて全部」

道が主催したこのイベント。ワインの特徴だけでなく生産者の苦労、体験談などをまずは、消費者をつなぐバイヤーたちに知ってもらい知識を深めてもらうことで、より多くの人に道産ワインの魅力を広められるのではないかという狙いがあります。

セミナーの参加者は…
「地域ごとに特性がある品種だったりとか、ワイナリーによって、さまざまな個性があるので、この『地域』で『この人』が作るから…とその『個性』までも楽しめるバリエーションがある。非常におもしろいワイナリーがあると思います」

セミナーを運営するワインクラスター北海道 阿部眞久代表
「生産者自身がしゃべりたかったことを、売り手の人たちが代わりに(消費者へ)伝えてくれる。それが正確な北海道ワインの知識だったり、その先のお客様に広めてもらう、それを一番、期待しています」

この10年でワイナリーの数が3倍に急増し、国内の一大産地となった北海道。道産ワインの裾野をどう広げられるか、取り組みが続いています。