10月、札幌・ススキノでタクシーに乗車していた男が、運転手に暴行を加えた上、料金を踏み倒して逃げていた強盗傷害事件で、警察は19日、38歳の男を逮捕しました。

強盗傷害事件があった現場(札幌市中央区・10月)

強盗傷害の疑いで逮捕されたのは、札幌市中央区南4条西14丁目の無職・櫻井学容疑者(38)です。

警察によりますと、櫻井容疑者は、10月7日午前5時頃、札幌市中央区南5条西6丁目付近の路上で、タクシーに乗車中、突然、後部座席のドアを開け、車から飛び降りました。

男性運転手(68)がタクシーを停車させ追いかけたところ、櫻井容疑者は、運転手の胸倉をつかんだり地面に引き倒したりする暴行を加え、タクシー料金610円を踏み倒して走り去った疑いがもたれています。

男性運転手は首や腰を捻挫する軽傷を負いました。

タクシーは初乗り料金で、櫻井容疑者は事件の現場の付近から乗車したものとみられています。

警察の捜査で、付近の防犯カメラの映像の解析や、聞き込みなどから櫻井容疑者が浮上し、19日、容疑が固まったして逮捕しました。

調べに対し、櫻井容疑者は、「弁護士と話してからでないと、なにも話したくないです」と容疑を否認した上で、「酒に酔っていました」と、当時の状況について説明しているということです。

警察が事件の経緯や動機について詳しく調べています。