来場者460万人超「長崎スタジアムシティ」とは

 全体は『長崎スタジアムシティ』といいます。広さは約7.5ヘクタール。エスコンフィールド北海道の1.5個分に当たります。

まず中心にあるのが、2万人収容のサッカースタジアム。向かって左側に隣接するのが、バスケットボールのアリーナです。屋上にはフットサルコートもあります。

オフィスと、隣にはスタジアムを見下ろす14階建てのホテルがそびえ、商業施設には、スーパーや学習塾、サウナも入っています。

JR長崎駅から徒歩10分のマチナカの施設で、2024年10月の開業から、2025年9月末までに460万人を超える人が訪れました。この数字は2024年の北海道北広島市の『Fビレッジ』の来場者418万人さえも上回ります。総事業費は約1000億円です。

札幌の場合 どこに建設?

 都市開発に詳しい北海商科大学の池ノ上真一教授に実現性を含め、予想を聞いてみました。

▽まずは、JRの苗穂工場。広さは約20ヘクタールです。全道の車両を整備する拠点で実現性は☆2つ。広さや環境は☆5つ、交通の利便性は☆4つ。工場を持っているJR北海道の協力を得られるかが、大きなカギとなります。

▽次に、中島公園。広さは23.6ヘクタールあり、周辺では、大規模な国際会議ができる施設の建設計画もあります。実現性は☆4つ。土地は☆5つ、交通の利便性は☆5つ。地下鉄での利便性が高く、市営地下鉄の採算性もUP。

▽このほかに月寒体育館の敷地。屋外競技場と合わせて約5.2ヘクタールです。実現性は☆1つ。土地は☆2つ、交通の利便性は☆3つ。札幌駅周辺という条件からすると遠いうえ、周辺が住宅地なので騒音対策も課題-との見方でした。