江崎さんは両親と妻の4人暮らし。2人の子どもは独立しています。
ベテランの江崎さんですら手取りの月給は18万円ほど。
ただでさえ厳しい収入に、追い打ちとなります。
千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)
「(年収)300万円切る。今年はもう切ってもおかしくない状況に今なっている。4路線あったうちの2路線を他の会社に譲渡してしまったので、その分仕事がない」
組合は去年4月、待遇改善や点検を適切に行うことなどを会社側に求めていましたが、交渉が決裂。
ストライキを行い、バスは終日運休となりました。
千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)(2023年4月)
「交渉してきた結果がこんな風に終わってしまって残念に思います。本当に申し訳ございません」
その後も会社との交渉を重ねてきた江崎さん。
ストライキからちょうど1年のこの日も、日勤の問題はもちろん、
給料のベースアップや最終バスの復活を求めて、団体交渉に臨みます。
<会社との団体交渉の様子>
千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)
「われわれは乗務員なんで、バス運転してなんぼのものなのに、バスを磨けだとかタイヤ交換しろだとか言うのであれば、なぜそんなの(路線)を譲渡したんだ」
会社側
「余力人員もない中で、感染症などで運休だけは避けたい。そういった結果です」
「働き方改革など、なるべく皆さん(運転手)に負担をかけないように考慮した結果」
千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)
「収入に負担がかかっています」
1時間半にもおよんだ団体交渉。江崎さんたちにとって、満足のいく回答は得られませんでした。

千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)
「ストライキからちょうど1年経ったが、何ら進展がない状態でいる。(事業を)やめてもらって私たちはそのまま新しい会社でやるほうが幸せだ」