会社側はHBCの取材に対し、「組合との協議中である事項の詳細は、信頼関係もございますので、回答は控えさせていただきます。今後も、組合との団体交渉を拒絶せず、協議を継続していく所存です」と回答しています。

千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)
「経営陣はみんな札幌市内に住んでいる。団体交渉のときくらいしか来ない。何も分かっていない、そこが問題じゃないか。今日も外に(労働組合の)旗ありましたね。3年前からずっと立っている。ここに住んでないから恥ずかしくないのかな。普通はありえない」

 35年連れ添っている妻の愛妻弁当が、仕事中のつかの間の癒しです。

千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)
「妻の支えがないと、やっぱり途中で辞めていた。ここに住んでいるので、路線バスを無くすことは絶対できないなという決意もあります」

 地域の足を守りたいと話す江崎さん。その闘いは続きます。

 千歳市は市内の路線バス会社の赤字を全額補てんしていて、千歳相互観光バスにも補助金を出しています。
 江崎さんたち組合は千歳市に対して、以前まで運行していた22時台の最終バスの復活などを求め、復活した場合のシフト表などを作成し提出しましたが、具体的な回答はまだ得られていないということです。

 公共交通である以上、地域の人々を第一に考えて経営してほしいと思います。