労働組合の組合長を務める江崎さんによりますと、会社は将来、運転手が退職する前提の人数で路線を維持しようと、4月から運転手をバスの乗務につかせない、日勤という業務を組んでいるのです。
日勤は、バスの清掃や草むしりなど、運転手の仕事とはほど遠いもの。
高齢化が進んでいるとはいえ、バスに乗務できる運転手がいるのに、路線や便数を縮小しているのです。

千歳相互観光バス 江崎毅さん(57)
「運転手という職種で会社に雇われている。運転してなんぼのものだと思っている。“草むしりをしろ”と言われたらするが、それではお客様のためにもならない。1便でも2便でも路線を多く運行して、1人でも2人でも取りこぼしのないように、地域の皆さまに利用していただいての路線バス会社。走りたい」

シフト表に日勤を示す“日”という字が目立ちます。
1日に4人ほどが入る日勤。多い人で月に8回も日勤に入ることもあるといいます。
バスに乗務しないため、乗務手当がつかず、残業もないため、給料が下がることが必至だといいます。