「政治にはカネがかかる」をうのみにするな

国会議員や会計責任者合わせて10人が起訴され、今までにない注目を集めている政治とカネ。

かつて細川政権の首相特別補佐として、政治献金の規制強化などを行った元衆院議員・田中秀征さん(83)は、政治活動=選挙活動であることが問題だと指摘します。

(田中秀征さん)
「政治活動と選挙活動は違う。選挙活動はある意味で自分のためだが、政治活動は公のために何ができるかという問題だから」
「この機会にどうしても有権者に言いたいことは、選挙にカネがかかる、政治にカネがかかるということをうのみにしてはダメだと。かからないようにしろと言い返さなきゃダメだと」

ポスターの設置や電報の打ち合い、それに情報収集の名目で使われる飲食費など、選挙に関わる支出を大幅に規制すれば、政治家がお金を集める必要はなくなると話します。

(田中秀征さん)
「カネを集めれば集めるほど、政治的な自由は小さくなるんですよ。なんであの政治家はこういうことを言えないんだと。言えないのは必ず言えない理由があるんですよね。政治資金集めという点で。この20年間の間に政治が相当劣化してきていますよね。それは一つには、有権者がカネのかかる政治に寛容でありすぎるということだと思いますね」

CBCテレビ「チャント!」2024年1月29日放送より