1000~1200回の使用が可能な「トイレトレーラー」の内部は
(平野菫記者)
「大人一人が入っても余裕のある広さで、上には電気もついているので非常に明るくて、夜間でも安心して利用できそうです」
個室内は照明がつき、便座をあたためる機能もあります。


主にソーラー発電で電力をまかなうことができるため、電気が通っていない場所での利用が可能。
排泄物は満タンにした給水タンクからの水で流した後、汚水タンクにたまる仕組みで、想定では1000回~1200回は使用できるということです。
また、断水している地域でも近くの水源から給水さえできれば長期間の使用が可能です。

仮設トイレの設置やさまざまな形で、トイレの支援は必要とされています。
愛知県の自治体では刈谷市が、1月12日からトイレトレーラーを現地に派遣しています。
(阿久比町・田中清高町長)
「高価なものなので、一つの自治体でたくさん持つというのは難しいが、いろいろな自治体がトイレトレーラーのようなトイレ対策をして、相互に協力し合う体制ができればいいと思う」


1台約2180万円のこのトイレトレーラー。
阿久比町は、国が費用のうち7割を負担する緊急防災減災事業債を活用して購入していました。その背景には…
(阿久比町・田中清高町長)
「南海トラフ地震が発生した場合、阿久比町でも約5000人の避難者が出ることが想定される。トイレを我慢するというストレスを少しでもなくしていただいて、健康被害もにもあわないようにしてほしいとトイレトレーラーを購入した」