生徒と教諭たちが一緒に考えて校則を見直す“校則カフェ”とは?

校則について考える生徒たちは、名古屋市千種区にある市邨高校にも。授業が終わると、生徒が次々と集まってきました。
(生徒)
「只今より第2回“校則カフェ”を開催します」
生徒の提案で2023年6月にはじまった“校則カフェ”という取り組み。学校に改善してほしい校則について、生徒と教諭が意見交換する場です。この日のテーマは「防寒着」。今、認められている色はベージュ・グレー・黒の3色のみですが…
(生徒)
「問題点として(指定の)色の防寒着を持っていない場合、購入しなければならず、経済的負担が増えることと、黒や紺などの暗い色だと、夜道で見えにくく下校時の危険性がある」
そして、現在禁止されているパーカーの着用についても意見が出ました。
(生徒)
「ジャンパーやコートよりパーカーの方が温度調節しやすい」
(参加した教諭)
「学校としては体操服のジャージを着れば良いのではという話になる」
教諭たちも、保護者や生徒とどうすれば良い学校になるかを考えていきたいといいます。議題に上がった校則は、今後、職員会に提出し異論がなければ改正される見通しです。
(生徒会長 中森美幸さん)
「生徒主体の自治というか、ただ与えられたものを守っていくのではなく、みんなで作り上げていくような学校にしていきたい」
かつて学校の秩序を守る名目で、人権を侵害するまでに厳しくなっていった校則。本当に必要な最低限のルールは何か、生徒たちが自ら考え、時代に合った校則を作っていく動きが、着実に進んでいます。
CBCテレビ「チャント!」10月11日放送より