けがで引退「一度はあきらめた夢」審判で甲子園目指す


そんな中、選手から審判を目指す人もいます。

この春から大学生になった仲村隆ノ輔さんです。

高校時代はピッチャーとして甲子園を目指していましたが、去年夏の県大会では初戦で強豪校に敗退。

大学でも野球を続けるつもりでしたが、肩の故障で全力投球ができなくなりました。

(仲村隆ノ輔審判員)
「他の人たちが全力で野球しているのを見て、自分はあまりできないというか、もどかしさはあります」


どうしても野球をあきらめきれず、審判を志し、高野連の講習会に参加。2023年3月、正式に審判員になりました。

人手不足のため、3日後には練習試合でデビューです。先輩審判員の指導にも熱がこもります。

(審判歴3年)
「高齢の審判が増えてくるのは仕方ないですが、若い世代に審判に興味を持ってもらえるのはうれしい」

審判として試合に参加して、選手の頃に果たせなかった夢を、叶えたいという仲村さん。


(仲村隆ノ輔審判員)
「まだその土俵には立てないと思うが、数を重ねて、おいおいは甲子園へ目指せられるといいと思っています」

高校球児の全力プレーを支える審判。
ここでも人手不足は深刻ですが、新たな担い手の登場に期待は高まります。

CBCテレビ「チャント!」4月12日放送より