ピーク時の3分の2に減少 「審判がいなくて日程を変更した」


野球人口そのものが減ったこともあり、ピーク時は三重県に80人ほどいた審判員も3分の2の約50人に。

審判員が減ったことで、試合運営にも問題が出ています。

(三重県高校野球連盟・栗谷佳宏理事長)
「支障が実際問題、去年は出て。球場はあって両チーム試合ができるが、審判がいなくて(秋の県大会の)日程を変更した」


試合の際は交通費と数千円の手当が出ますが、数万円する防具などは自前。

さらに審判員の大半が、平日に仕事を抱えています。


審判歴20年の三重県高校野球連盟・辻健太郎審判員もそのひとり。

平日は松阪市の施設で、引きこもりや認知症など悩みを抱える人を支援する社会福祉士として働いています。

そんな中でも、土日は練習試合の審判員として、年間100試合以上をこなしています。


もともと、野球経験はなかったという辻さんは、20年前にたまたま目にした夏の甲子園に魅了されて、審判の世界に入りました。

(三重県高校野球連盟・辻健太郎審判員)
「捕手の後ろで全部見渡せて、一番間近で見られるので。その一体感というか、なかなか職場では味わえない緊張や感動」

日々の業務が大変な中で、高校生の青春のために頑張っています。