屋敷の中をぴょんぴょん…近隣住民も困惑 ゴミの掃除とにかく大変

近所の人に話を聞くと、「多頭飼育崩壊」が起きてしまった名古屋市港区の“ゴミ屋敷”で飼育していたのは、ウサギだけではなかったという。

(近所の人)「ウサギ、犬でしょ、それから金魚・メダカ。どじょうも飼っていた」


この住宅の周りには大量のゴミやペットフードなどが散乱していたが、近所の人が協力して片付けたそうだ。

(近所の人)「犬を3匹、ウサギを最初は“つがい”で飼ってみえて、そのうちに2匹が4匹。それが8匹、16匹になって…」

”ネズミ算”式ならぬ“ウサギ算”式で増えていた。

(近所の人)「とにかくすごかった。まるで動物園。子ども動物園状態だった。屋敷の中をウサギがぴょんぴょん飛び跳ねていた」

名古屋は5年で36件の"飼育崩壊" ウサギは「前例が無くて」

50代男性が3月に病気で死亡した後、「居場所を失った」動物たちはどこに行ったのだろうか。

(記者)「Qその動物たちは今どこにいるんですか?」

(近所の人)
「愛護センターの方に″犬3匹は″持っていかれたかな」


名古屋市では、動物愛護センターが犬や猫を引き取っていて、行政が引き取ることになった「多頭飼育崩壊」の事案は、名古屋市の場合、この5年で36件、昨年度だけで11件も起きている。

ただ名古屋市では、ウサギの多頭飼育崩壊は「前例がない」上に、「今は犬と猫でかなりの頭数を収容しているので、小動物までは対応が難しい」という。

つまり、ウサギを引き取ることは出来なかったというのだ。