ペットブームの陰で…ゴミ屋敷で”多頭飼育崩壊” 近所の人「動物園状態」

「近くの“ゴミ屋敷”で動物が沢山見つかったらしい」

3月下旬、筆者の携帯に、過去の取材先から連絡が入った。

情報を基に取材を進める中で、私は約30分間の動画を入手した。そこには、驚きの光景が記録されていた。


荒れ果てたゴミ屋敷の中を駆け回る、黒い生き物がいたのだ。これは一体…

(撮影者)「子ウサギいっぱいだな。本当…」

「ウサギ」だ。その数、実に20匹。エサをやると、空腹だったのか勢いよく食べている。

(撮影者)「亡くなってしまっている…」


中には死んでしまっているウサギもいるようだ。動物の数が増えすぎて手に負えなくなった“多頭飼育崩壊”が起きていた。

映像が撮影されたのは名古屋市港区の一軒家。

50代の男性が一人暮らしをしていたが、3月に病気で急死。映像は遺された動物の保護に来たボランティアが撮影したものだ。

4月上旬、私はこの家を訪ねた。