”余命宣告” 体重は逮捕時から20キロ以上減ったという


元々肝臓に関する数値が悪く、肝臓の調子が悪いと言われるものだと思っていた。
しかし、CTスキャンや採血などの検査の結果、告げられたのはまったく違う病名だった。

「すい臓がん」。

手術や放射線治療ができる状態ではなく、余命いくばくもない事も伝えられた。


余命宣告から1年。
”無期懲役”の判決が破棄され、再び名古屋地裁で行われる一審。

間近に死が迫る中、山田被告はどう裁判と向き合うつもりなのか。

面会では、体調のことから尋ねた。


Q体調は?
(山田被告)「抗がん剤の飲み薬を飲んでいる。2023年1月現在は1か月飲んで2週休むペース。副作用が激しい。普段から体がだるく、食欲もあまりない。栄養ドリンクやゼリー状の栄養補助食品を飲んでいる。お茶漬けなどの流し込むものしか体に入っていかない」


逮捕時と比べ体重が20キロ以上も減ったという山田被告。

病気による影響は明らかだが、眼光は鋭く、こちらの目をしっかりと見据えながら、質問に対し、よどみなく答えていく。

いまの心境を尋ねた。


Q「差し戻し審」を迎えるにあたって
(山田被告)「最初と心構えは変わらない。自分が奪った命に対し…罪悪感というか、それはある」


事件の経緯は、たみ子さんから「仕事もしていないのに、いいご身分ね」と言われたことでカッとなってしまったことだという。
余命宣告を受けてから、自分の犯した罪への意識に変化はあったのか?