「この手帳がないと、ただの“自称調子の悪い人間”」

(石黒さん)
「2回目接種した3日後から何もできない状態」
愛知県春日井市在住の石黒宏幸さん49歳。4年前のワクチン接種後、強い倦怠感や息苦しさに襲われ約2年間、寝たきりでした。
(石黒さん)
「その当時は絶望ですよね。薬をもらっても良くならない。先生も『うちじゃわかりません』と」
(母親・70代)
「このまま『生涯動けない体になってしまうのでは』と不安はありました。それが一番不安でした」
症状は今も無くなっておらず、医療費の支給を受けられる国の救済制度で倦怠感や発熱など7つの症状が認定されました。


(石黒さん)
「この手帳がないと、ただの“自称調子の悪い人間”なんですよ。検査で異常が出れば『これが異常のデータです』と。数字を見れば医者も認められる。でも(異常が)出ないんです」
石黒さんは、国のワクチン後遺症の対応が不十分だとして、国に謝罪や損害賠償を求める裁判の第二次訴訟に原告として参加しました。
(石黒さん)
Q.国は忘れようとしている?
「国は隠そうというか、うやむやになるのを待っている。ワクチンで被害に遭われた方は『こうしてください、こういう制度があります』など、その気になればできるじゃないですか」
