ルールが曖昧な部分や、対象外となる場合も
自転車の危険運転で死亡事故などを起こして、実際に1億円近い損害賠償請求を受けた事例もあります。相手も傷つけ、自分にも金額で跳ね返ってくるということを考えると、これが高いのか安いのか…。
反則金5000円のイヤホン着用の場合ですが、“安全運転に必要な音(サイレンやクラクションなど)が聞こえないような状態で運転した場合”が対象になる、つまり、外の音がしっかり聞こえるような状態であれば大丈夫ともとれる曖昧なところもあります。

そして、反則金6000円の「歩道通行」。取り締まりの対象は、「スピードを出して歩行者を驚かせる」「警察官の警告に従わない」。すぐに取り締まられるというわけではなくて、何回か警告を受けたら…ということになりそうです。
一方で、取り締まりの対象外となるのは、「13歳未満&70歳以上」「標識で認められている」「車道通行が危険な場合」。歩道通行=即取り締まりというわけではない。こういった事例もありますが、基本的には「歩道通行」すると反則金6000円になります。

青切符導入の効果について、道路交通法に詳しい高山俊吉弁護士に伺いました。
(高山俊吉弁護士)
「かなり疑いを持っている。自転車事故の原因が、乗る人のルール違反なのか分析されていない。道路環境が原因の可能性も」
自転車というのは加害者にも、そして被害者にもなりうる。まずは皆さん交通ルールをしっかりと周知・徹底するようにお願いいたします。
