ことし6月、名古屋市中区のホテルで男性が死亡した事件で「美人局」をして金を脅し取ろうとした男の裁判が始まり、検察は拘禁刑3年を求刑しました。

起訴状などによりますと、愛知県春日井市の波多野佑哉被告23歳は、ことし6月、美人局による示談金名目で、当時32歳の会社員の男性から現金を脅し取ろうとした恐喝の罪に問われています。

男性は中区栄のホテルに誘い込まれ、実行役の加藤伶音被告(20)とトラブルになったあと、首を絞められて死亡し現金を奪われました。

きょう名古屋地裁で開かれた初公判で、波多野被告は起訴内容を認めました。続く冒頭陳述で検察側は「金に困っていた加藤被告に美人局を持ちかけられ、実行役の女を紹介した」などと指摘し、拘禁刑3年を求刑しました。

一方、弁護側は、執行猶予付きの判決を求めました。判決は今月26日に言い渡される予定です。