海水上昇で海の“砂漠化” 被害は深刻…
海で起きていたのは「磯焼け」という現象。海水温の上昇に伴って、海藻をエサとして食べる魚などが増え、いわば海の“砂漠化”が進みました。このため「アワビ」などの貝類の餌場もなくなってきて…
(海女 大山美知子さん)
「去年からタコも見やへんな」
そして、伊勢志摩の海を代表する、あの伊勢エビが…
(北井さん)
「10月と11月は伊勢エビ漁も行っていたが(去年は)もうダメだった」

この海水温上昇の1つとして考えられてきたのが『黒潮大蛇行』です。日本の太平洋岸を流れる黒潮が紀伊半島沖で大きく南に蛇行する現象で、この黒潮の支流が志摩半島沿岸に流れ込み、海水温の上昇を引き起こしたとみられるのです。しかし…
(気象庁 大気海洋部 髙槻靖予報官)
「大きな蛇行になったところが、2025年4月で終息した」
気象庁と海上保安庁は先週、調査結果を発表。1965年以降の観測では最長となっていた今回の「黒潮大蛇行」は、ことし4月に終息。その期間は2017年8月からの7年9か月でした。

