「家族で能登に戻るのが本当にいいことなのか…」

日本の原風景にひかれ、一旦はまちづくりのコンサルティング会社に就職しましたが、能登への憧れを捨てられず、輪島市の地域おこしを仕事に選び移住。

その後、地域全体を一つの宿泊施設に見立て、かやぶき屋根の古民家と郷土料理で観光客をもてなす「里山まるごとホテル」を開業しました。しかし…

(山本亮さん)去年4月
「これだけ壁が落ちたり天井が落ちたり。これ全部ごみです」

ホテルとして使っていた古民家は、地震で大きな被害を受け廃業。自宅も半壊となり、妻と子どもは金沢に引っ越しました。

それでも1人で能登に残った山本さん。ホテルの敷地を解体業者に貸すほか、ボランティアの紹介で手数料をもらうなどして生計を立てながら、街の復興に取り組んでいます。

(山本亮さん)去年4月
「家族として戻ってこられる能登になるかはまだ分からない。来年子どもが小学生になるんですけど、戻ってきて通わせることが本当にいいことなのか、彼にとって。でも彼自身は能登が大好きで能登に戻りたいって言ってくれていて、じゃあどういう未来がつくれるのか」