治安や住環境の悪化にもつながる、放置された「空き家」。みなさんの家の周りにも増えているのではないでしょうか。

(柳瀬晴貴記者)
「今回取り壊される住宅でしょうか。建物の中の様子は、木がむき出しになっていて、柱も倒れていますね」

さび付いたトタンの壁に、穴の空いた屋根。建物を支える木の柱は、腐りかけています。

名古屋市中村区で近隣住民を悩ませる崩壊寸前の空き家。

(近隣住民)
「風が吹けば(建物が)パタパタいうし、物が飛んでくるし…」
「地震の時も、どうなるか心配だった」
「自転車で通る時(風で)トタンがめくれて、すごかった」

空き家があるのは、JR名古屋駅から西へ3キロほどの場所にある住宅街の一角。

築65年以上が経ち、倒壊の恐れに加え、周辺の生活環境を悪化させているとして、名古屋市は、3年前から県外に住む80代の所有者の男性に対し、撤去するよう指導を繰り返してきましたが、応じてもらえませんでした。そして…