1月上旬、石川昂弥に話を聞くことができた。私は彼に変化を感じた。
毎年、シーズンの目標としてホームランの数を口にしてきたが、今年はそれを封印した。 (筆:CBCテレビアナウンサー 若狭敬一)

「30本と言っても、今まで20本も打っていないですし、結果も出ていませんから。まずは1シーズン出ることです。数字は後から付いてくると思っています」
口調は落ち着いていたが、言葉には力強さがあった。では、1シーズン出るために何をするべきか。その問いには即答だった。
「打つこと。僕に求められていることはバッティングです」
好不調の差については、明確に自己分析できている。

「差し込まれたと思っても、打球がライトのヒットゾーンに飛んでいる時は好調ですね。技術的には右の股関節に体重が乗って、ボールを打ちに行くけど、下半身はどっしり残っていて、体が開かず、バットが内から出ていて、芯で捉えることが多い状態です」
一方、不調時はどうか。