専門家「水の中にいると汗をかいていても自覚できない」

しかし、水につかっていれば熱中症にならないというイメージがありますが、専門家は?

(済生会横浜市東部病院 谷口英喜医師)
「注意しないとプールでも熱中症になる。プールの中でも運動することによって汗をかいている。水の中にいると、汗をかいていてもそれを汗と自覚することがなかなかできない」

暑さを感じないまま水分が失われることでいつのまにか脱水、熱中症になってしまうそうです。さらに脱水症状に伴い、足がつってしまい、おぼれてしまうリスクも。

また、直射日光を浴びない屋内プールでも、泳ぐ人が多い場合プールの水温が上昇し、熱中症になってしまうおそれがあるといいます。

2013年度から2017年度に小中学校のプールで発生した熱中症の件数は179件。今後も猛烈な暑さが続いた場合、このデータを上回る可能性があると、谷口医師は警鐘を鳴らします。こうした「プール熱中症」への対策は?

(済生会横浜市東部病院 谷口英喜医師)
「休憩をこまめにとって体を冷やす。そして水分を取ること」

屋外プールの場合、休憩は15分から20分に1回。それも日光が当たらない涼しい場所で取るのがベスト。

水分は500ミリリットルのお茶か水を、休憩ごとに半分くらい飲むのが効果的。

一方、屋内プールの場合は、30分に1回休憩し、同様の水分補給を行うことが望ましいということです。