天ぷら油火災に“マヨネーズ”は効果がある!? 実験してみた
マヨネーズを容器ごと入れる方法も効果的だといわれてます。この方法も検証してみると…
マヨネーズを投入した直後、炎は一段と大きく立ち上がりました。炎は1分半後にようやく鎮火。むしろ「火に油を注いだ形」といえます。


(名古屋市消防局 予防部予防課 細原涼司消防士長)
「(確実な消火方法は)消火器、エアゾール式消火具を常備すること。スプレータイプのもので、簡単に消火することができる。一家に1本、常備するようお願いします」
揚げ物の油はねを嫌って鍋にふたをするのも、実は危険な行為です。
鍋にふたをして、発火温度の380度に油を加熱してみました。

しかし、380度を超えても、まだ発火しません。
発火しない理由は、ふたで空気が遮断されているから。ふたを開けた瞬間、遮断していた空気が中に一気に流れ込み、激しく燃え上がりました。揚げ物調理では、ふたは使わないことが鉄則です。

(名古屋市消防局 予防部予防課 細原涼司消防士長)
「新生活に慣れてきて、調理中も余裕が出てきて、その場を離れることがあるかもしれないが、調理中はその場を離れないでください」
電子レンジにも“発火の危険”が…重傷者が出る事故も
手軽に使える「電子レンジ」にも危険が。電子レンジの事故は、過去5年で154件発生し、重傷者も出ています。
事故の原因を検証します。よく知られるのが「生卵の破裂」。

殻の中の水分が沸騰しても、水蒸気の逃げ場がないため、圧力が高まっていきます。限界に達すると、卵は一気に破裂しました。


食品だけではなく、レンジに入れる容器にも注意が必要です。耐熱ではないガラス容器を加熱すると、数分で割れてしまいました。
また、アルミ製の皿を入れると…レンジは電磁波で加熱するので、金属であるアルミ製の皿を入れると、激しく火花を噴きました。耐熱ではないプラスチックの場合は、加熱すると溶けてしまいました。

身近に潜む火災の危険。ほんの少しの油断が災害を招きます。くれぐれもご注意を。
CBCテレビ「チャント!」5月27日放送より