「ラニーニャ現象が発生した夏は猛暑に」

(桜沢信司気象予報士)
「強めに吹く風が心地いいですが、日差しが強烈です。日なたは非常に暑くて、街中を歩く人も半袖、腕まくりで夏の装いです」

名古屋では21日、最高気温が平年より2℃ほど高い27.1℃まであがりました。

そして、気象庁が21日午後2時に発表した3か月予報では、ことし6月から8月までの東海地方の平均気温は、高くなる見込みだということです。

(桜沢気象予報士)
「理由の1つは、近年拍車がかかっている地球温暖化。そして、この夏から秋にかけて、ラニーニャ現象が発生する可能性が高まっている。ラニーニャ現象が発生した夏は猛暑になることが多い」

これまでラニーニャ現象が発生した2020年には、愛知県の隣、静岡県の浜松市で、日本の歴代最高タイとなる41.1℃を8月17日に観測。猛烈な暑さになりました。こうしたことから、ことしの夏はいつもの年に比べて、厳しい暑さになりそうです。

21日、名古屋市内の幼稚園では、園庭で水まきしながら園児にも…

先生たちは、すでに熱中症対策に神経をとがらせていました。

(園内放送)
「きょうはとても暑いので、今からみんなでお茶休憩をしましょう」

園児は、約30分に1回は必ず水分補給。そして、砂場には21日から日よけも設置。

(守山幼稚園 統括主任・小川文菜さん)
「暑さに慣れるように外でたくさん遊んで体力をつけたり、熱中症対策も今のうちから習慣として、大人も子どももできるようにすることが大切」

暑さが本格化する夏前から「体を徐々に暑さに慣らしておく」暑熱順化も大事です。この園では、気温30℃以下であれば、1時間ほど外で遊ぶ時間を設けて汗をかくように指導しています。

またエアコンの温度は25℃から26℃に設定。室外との温度差を5℃までにおさえることが目安とのこと。実はこのエアコンで冷房を使ったのは、21日がことし初めてでした。