「影響が広がり 産業が縮小するのでは…」うずら農家の危惧

愛知県のうずらの卵の生産量は、全国シェア6割超え。「日本一の産地」というわけですが、愛知県の幸田町や豊田市なども、一時的に給食でうずらの卵を使うことを取りやめています。県内トップの生産量を誇る豊橋市の農協関係者を取材すると、県外の一部メーカーから供給を減らすよう依頼されたということで…

豊橋養鶉農業協同組合の人は「さらに影響が広がり、産業が縮小するのでは。国内のうずら農家がさらに減ることを危惧している」と話しています。

では、豊橋市の学校給食では、今後うずらの卵の提供についてどうすべきと考えているのでしょう。

(豊橋市保健給食課 西村響子さん)
「給食ではいろんな食材を児童、生徒に食べてもらい、知ってもらう食育の意味もある。品目を減らさずたくさんの食材を使いたい」

また、うずらの卵は良質なたんぱく質のほか、ビタミン、ミネラルが豊富。今後も変わらず子どもたちに食べてもらいたいと考えています。

“生産日本一” 愛知県の小学校での取り組み

旭小学校ではうずらの卵が給食に出るときは、事前に児童に注意を呼びかけます。

(1年生担任)
「きょう、汁の中にうずらの卵が入っています」
(児童)
「のどにつまる!」
(1年生担任)
「いつも言ってるけれど、しっかりかんで食べてください」
(児童)
「いただきます!」

給食中にも校内放送で。

(校内放送)
「給食はよくかんで食べる。落ち着いて食べる、ふざけないで食べる」

(児童)
「落ち着いて食べるだって!」

児童たちもよくかんで食べるよう心がけています。

(1年生児童)
Qうずらの卵おいしかった?
「おいしかった!」

あらためて、食べ物による子どもの窒息事故を防ぐための注意点を、子どもの口腔機能に詳しい、名古屋・港区のくりさき歯科・こども歯科の医師に聞きました。