
「ビックリマン」の何が当時の子どもたちを熱狂させたのか。BSS山陰放送の山本記者(45歳)も、世代ドンピシャです。
山本收 記者
「私だけでなく、友だちみんながビックリマンにハマっていました。シールを集めるという行為が楽しかったのはもちろんですけど、その背景の物語もかなり楽しめて、どんどんハマっていきました」
ビックリマンは当時、漫画やアニメでも展開されました。シールのキャラクターがどのような世界で、どのような理由で戦っているのかなども理解できる仕組みになっていたのです。
山本收 記者
「印象深かったのは、アニメ版の主人公でもあったヤマト王子が、ヤマト神帝となり、ヘッドのヤマト爆神に進化したことです。シールでゲットできたキャラクターの進化の物語が、漫画やアニメで詳しく描かれて、よりその世界に入り込むことができました。
次界・久遠エリアへ到達するため、神帝たちが命をかけて橋(アーチロード)をかけたところでは胸が熱くなったことを覚えています」
発売から47年となったビックリマンですが、実は2010年代初頭に一時衰退していた時期があったと、ビックリマンの「責任者」は話します。
ロッテ マーケティング本部ブランド戦略部焼き菓子企画課 本原正明さん
「1980年代の天使VS悪魔シリーズからのファンの方、当時子どもだった方が大人になり、その時はあまり買えなかった欲求も相まって、長年愛されてきたと思います。
そうした結果、2012年頃は大人のコアファンの割合が約9割になっていました。固定ファンによる『懐かしさ』だけになっていた面があったのだと思います」