来年春以降に山陰と山陽を結ぶJR伯備線の特急「やくも」号に投入されるJR西日本の新型特急電車「273系」が17日、大阪府の車両製造メーカー、近畿車輛で初めて公開されました。現在のやくも号「381系」電車は、最後の定期運行する国鉄型特急電車で、来春から徐々に「273系」へ置き換わり、「381系」は次第に役目を終えることとなります。
17日に初めて公開された273系電車。前面貫通路を左右スライド式扉で覆った高運転台車両という、JR西日本の特急型電車としてはオーソドックスなデザインながら、「やくもブロンズ」と名付けられた赤銅色の車体、車両の先頭部や連結部には、たなびく雲と列車名を配して、「やくも」専用車両であることを明確にしています。
273系の最も注目すべき特長は、全国初の車上型の「制御付自然振り子方式」を採用していて、伯備線のカーブを高速で通過することができる点です。