人が感染すると、肝臓などでエキノコックスがゆっくりと増大し、10年ほども経って腹痛や発熱などの症状が出てきます。
人から人への感染はありません
鳥取大学農学部 金京純 准教授
「最初の頃は、まったく気づかないで病気が進行していくということになります。治療としては、臓器でどんどん増えていってしまうので、外科的に切除するしかないんですけども、手遅れになると、増えすぎて色んな臓器にも転移してしまったりすると、取りきれなくて、最悪のケース、亡くなられてしまうという例も今までにあります」
エキノコックスは、北海道のキタキツネが主な感染源で、ホンドギツネから感染することはほとんどないとのことですが、愛知県では、野犬から確認されたケースもあり注意が必要です。

鳥取大学農学部 金京純 准教授
「野生動物については、むやみに近づいたりですとか、間違っても餌付けしたりとか、そういったことはしないというのがルールだと思います」
病気の感染源にもなり得る野生動物。人はもちろん、飼い犬がむやみに近づかないよう注意することも大切です。