島根県の観光名所、出雲大社そばを流れる堀川に、100隻以上のプレジャーボートが不法に係留されている問題で、船の所有者でつくる会が21日に記者会見を開きました。「当時の町長から船を停めても良いと口頭で許可をもらった」などとして、川を管理する県に対して、占有許可と公共マリーナの整備を要望しています。

島根県出雲県土整備事務所によりますと、5月2日時点で堀川で確認された不法係留は145隻。津波や高波など災害時には船が押し流されて被害が拡大する恐れもあることから、これまで所有者に対して保管場所の移動などを求めてきました。

一方で船の所有者でつくる会は、過去の経緯から、これまで慣例的に所有者が停泊しているとして、不法係留としての位置づけを解消するため、河川を管理する県に対して、占有の許可などについて交渉を続けてきました。

所有者の会 会長
「私の話ですが、当時の大社町の町長から、堀川に船を停めても良いけど杭は打ってはいけないと、口頭ですけど許可をもらいました」