中華の鉄人などとしてお茶の間でも人気を集めた四川料理の第一人者、陳建一さんが、11日、亡くなりました。67歳でした。山陰のゆかりの人からも悲しみの声が上がっています。

陳建一さんは、麻婆豆腐など四川料理を日本に広めたといわれる故・陳建民さんの長男として東京に生まれました。父の後を継ぎ、赤坂四川飯店で腕を振るう傍ら、メディアにも積極的に出演。

四川料理の普及や後進の育成に努め、山陰でも松江市の松江栄養調理製菓専門学校で、度々、特別講義を行いました。市内の中華料理店で店長を務める細木さんは、この学校の講師で、陳さんとは兄弟弟子の間柄でもありました。

爸爸厨房 細木育郎店長
「きのう聞きまして非常にショックを受けています」
「生徒たちにとって宝だと思います。陳建一さんの授業の楽しさだとか」

飾らない語り口と笑顔が、料理と共に多くの人に愛された陳建一さん。

陳さんが会長を務めていた四川飯店グループでは後日、お別れの会を予定しています。