黄砂を防ぐために…「マスク着用」は有効な対策
聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科 大西一成 准教授
「黄砂が飛来している途中で、大陸の上空で大気汚染物質を付着してしまいます。最初に到達した黄砂は、そういった汚染物質を多く含んでいると考えられますので、黄砂が飛来し始める頃に、症状が強く出ることはありうると思います」
「花粉の相乗作用も報告されていて、粘膜に黄砂が接触すると、炎症が起きやすくなって、花粉症の悪化に影響していることも実験で分かっています」
特に花粉症の人は、黄砂の影響でアレルギー症状が強く出る恐れもあるとのこと。

黄砂を防ぐには、どのような対策が必要なのでしょうか。
聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科 大西一成 准教授
「外で着ていた服で、そのままリビングに入らないことも大切です。髪の毛や衣類に黄砂や花粉が付着したまま室内に持ち込んでしまうと、屋内にいる間も、寝ている間も、吸い込み続けることになります」
黄砂が飛来している日に窓を開けないようにすること、洗濯物や布団を外に干さず、外出先から帰ってきたら、お風呂に入ったりシャワーを浴びたりして、すぐに洗い流すことが大切だということです。

一方、13日から自己判断となった「マスク着用」。自覚症状がまだない場合もあるため、屋外ではしばらくマスクを着用し続けることも有効な対策だということです。