「産み捨て場」のよう…赤ちゃん約50匹の死がいも
多頭飼育崩壊の現場をボランティアで処理 宇佐美桃子さん
「だいたい25匹くらい、最初の頃はいました。庭の中には瓦礫が散乱していたり、納屋の中にウサギがいたりしたんですけど、その中では一畳くらいの狭い範囲の中で20匹近くがひしめき合って飼われていました」
ボランティアスタッフがまず行ったのは、オスとメスを分けること。そして、死んでいたウサギの埋葬です。

ウサギがいた納屋の中には、産み捨て場のような木箱があったというのです。
多頭飼育崩壊の現場をボランティアで処理 宇佐美桃子さん
「糞尿と、生まれたての赤ちゃんと、巣作りのために抜いた毛が折り重なって、その上をウサギが歩いて踏みしめられて固くなって、またその上に出産が始まっているという…産み捨て部屋のような木箱がありました。全部固まっていたので、何とかちりとりでこそぎ取らないといけない状況で…多分この木箱の赤ちゃんや他に死んでいるウサギも含めて、約50匹はいたんじゃないかと思います」
ウサギの赤ちゃんの死がいは他の場所にもたくさんあり、全部で50匹ほど埋葬したといいます。
多頭飼育崩壊の現場をボランティアで処理 宇佐美桃子さん
「中ではウサギたちがすごい喧嘩していましたし、耳がかじられている子や足をけがしている子とか、小さいウサギは逃げまどっている状態でした。雨水を汲んで水やりをしていたそうです。もう地面は穴を掘っていたので、多分そういうので寒さや暑さをしのいだりとか、ネコが来たら隠れたりしていたんだと思います」
その後、危険物の撤去や掃除を行い、ウサギたちを一時保護。
けがをしているウサギや妊娠の疑いがあるウサギなどを、動物クリニックに連れていきました。
なぜ多頭飼育崩壊が起きてしまったのでしょうか。