ウサギを手放す決意 しかしできなかった理由が…


そして2022年10月頃、高齢を理由にウサギたちを手放す決意をしましたが、結果としてうまく行きませんでした。こんな出来事があったからだと言います。

元飼い主

「腰痛と、右足が動かんようになってきて、現在病院通いで、これじゃよう面倒見切れんということで、市とかに相談しました。何十か所も相談したんですが、猫や犬なら、なんぼでも引き取るけど、ウサギは引き取れませんという所が大部分だったもんで…」


境港市のほか、県内の米子市、倉吉市、鳥取市。さらには島根県や兵庫県などにも相談したそうです。その際、ポニーやウサギなどを育てるふれあい動物施設を紹介され、8匹を譲りましたが、根本的な解決には至らなかったそうです。

元飼い主

「こんなにかわいいのに、面倒見るっていっても簡単だから、もっと簡単に引き取ってもらえると思ってたんですよ。それが反対でした」

こうしたなか2022年12月、現状を知ったボランティアによって、ウサギたちは引き取られました。

元飼い主

「1回の出産で6匹は産まれるけんね。でも自分で面倒見切れると思っとったけん、育てとったんです」

今回対応に当たったボランティアの宇佐美さんは、この多頭飼育崩壊によって引き起こされた残酷な現実を目の当たりにしました。