江の川鐵道の悲願、それは、宇都井駅と口羽駅の間のおよそ5キロを通してトロッコ列車を走らせることです。

ところが、2つの駅の間にある伊賀和志駅は、邑南町ではなく広島県三次市。
江の川鐵道では、三次市の市議会議員をトロッコに試乗させるなどして理解を得る努力を進めてきました。
伊賀和志駅の近くに住むメンバーは、トロッコ車両が県内外の客を乗せて地域を通ることに期待しています。
伊賀和志江の川鐵道 漆本孝博 理事長
「地域の中をトロッコが走るっていうのは、やっぱり地域の中に活気が生まれてくるわけで。三江線が走っている時は伊賀和志駅っていうのはブッポウソウがホームから見れる駅っていうことで全国から愛鳥家の方が沢山来られてたので、そういったこともまた可能になって来るのかなっていう。」
今は動かせない車両も、今年春にも半導体が届けば3両編成が2本揃うことになり、当面は宇都井駅と口羽駅それぞれの構内を中心に走らせます。

そして、三次市側の合意が得られれば伊賀和志駅を挟み、悲願の直通運転を始めたいと考えています。
伊賀和志江の川鐵道 漆本孝博 理事長
「(廃線跡トロッコでは)一番距離が長くなりますので、そこら辺を魅力的に感じて下さる方も沢山いらっしゃるのかなと。構内に限らずほかの駅まで行けるっていうのは、やっぱりちょっと良いなっていう。業務に携わってる僕としてもワクワクする部分ですので。」