楽しみなクリスマスまであとわずか。
ただ困ったことに、値上げの波がクリスマスの食卓にも押し寄せています。


米子市の洋食店「SO-JU」。
この店では毎年、クリスマスケーキとオードブルの予約を受け付けています。

しかし、今年はある異変が…。
  
SO-JU 高塚培央さん
「ほぼ全てといってもいいぐらいの食材費が上がってまして。その中でも特にクリスマスは鶏肉の需要が上がってくるので、鶏肉の値上げであったり。見たことがないような金額まで上がってきていますね」

物価高騰の波は、クリスマスのメニューにも影響を及ぼしていました

鶏肉の価格動向をみると、東京では11月の卸売価格が、もも肉、むね肉ともに去年より約2割値上がりしました。

この店では、去年は最大で5~4人前のオードブルを受け付けていましたが、今年は4~3人前までに減らし、金も変更したということです。

さらに、値上げの波はクリスマスケーキにも。

薄力粉、バター、さらには物価の優等生・卵までもが値上がりしています。

SO-JU 高塚培央さん
「洋食店としては、1年で一番の腕の見せ場というか、一番頑張ろうというところなので、極力質を下げずにいいものを作って出していきたいなと思っています」

そして、クリスマスケーキを巡ってはさらに…。

キャスター 薄井靖代
「クリスマスケーキの主役イチゴにも値上げの波が押し寄せています」

安来市のいちご農園「石橋農園」。
こちらではクリスマス用を中心に11月末から「紅ほっぺ」などを出荷しています。

石橋農園 石橋賢一郎代表
「経営の維持が難しくなったので、今回はじめて1割程度の値上げを実施したところです」

肥料の値上がりや品薄…。
就農して7年、初めての値上げに踏み切らざるをえませんでした。

そして…。

石橋農園 石橋賢一郎代表
「ビニールハウス自体も値上げがずっと続いていまして」

農園では、今年新たにビニールハウス1棟を建てたましたが、7年前と比べ約5割値上がりしていたということです。

年に一度の楽しいクリスマス。
値上げはつらいですが、生産者の厳しい現状を理解しつつ工夫して迎えたいですね。