中谷加代子さん
「生きて本当のことを話してほしい。罪を償ってほしい。そしたら少しは歩の供養になるかもしれない。
…そう思っていた私たちの願いも叶わなくなりました」
大切な娘を突然奪われた中谷さん。
どこにいても、寝ても覚めても、涙が止まらなかったといいます。

「買い物にも行けなかった。
遠くのデパートに連れて行ってもらった時、地下の食品売り場にベビーカーに乗った男の赤ちゃんがいたんです。
その赤ちゃんを見た時に、『あ、男の子じゃん』と。
『この子も大きくなったら何するかわからん』と、そう思ったらもう背中がぞわっとして…赤ちゃんなのに、怖いと思ったんです。
精神的にはどん底に落ち込んで、昼も夜もなくなっていく、そんな時間を過ごしていました。」
心に深く傷を負った中谷さん。
それでも、警察や弁護士、高専の先生、歩さんの友達、職場の同僚など、多くの人に支えられたと言います。















