JR松江駅前の再開発について検討する「松江駅前デザイン会議」。
2~3か月に1度のペースで開かれていた中、27日実に、8か月ぶり会議が開催されました。
一畑百貨店の閉店から1年半が過ぎましたが、なかなか目指す姿が見えないようです。

JR松江駅前にあった一畑百貨店の閉店から1年半が過ぎました。


男性(松江市在住)
「(駅前の賑わいは)ぐーんと減ったですね。私もここ(駅前に)出てくることがない」

女性(松江市在住)
「もうちょっと子ども連れの人たちが来やすいイベントを定期的にされるとちょっと違うかな、というのは思います」

神戸から出張で来た男性
「県庁所在地にしては少しさみしいかな。松江城もせっかく国宝に指定されたのに。もう少し買い物できる所があれば助かりますね」

賑わいづくりには、ハードだけでなくソフトを求める声も聴かれました。

松江市と松江商工会議所が共同で設置する「松江駅前デザイン会議」は、おととし12月以降、今回で7回目。
去年、上定市長が示した松江テルサの撤去の方針に対し、市議会の反対意見も出たことから27日の会議では主に、テルサ存続の場合の駅前整備案について意見がかわされました。

議論では、テルサを残すことでの駅前全体の現実的な再整備案などが出た一方、駅から街に人を回遊させる導線づくりとしては物足りないなどの意見が出て、結論は次回の会議へ持ち越しとなりました。

松江駅前デザイン会議 田部長右衛門 会長
「正直、きょうの議論は建設的ではあったが、先進的ではなかったと思っているので。予算も含めて現実的なところも考えないといけないが、ある程度、夢のあるプランも作らないとつまらない話になると思います」

デザインの基本理念は「人々が憩い集う松江の顔・玄関」。
松江駅前デザイン会議は、今年秋に最終案をとりまとめたいとしていますが、なかなか目指す姿が見えてきません