ふじい動物病院 藤井浩平獣医師
「うちの病院にとってみたら、初めての3年間学校教育を受けたカリキュラムをこなした新卒の看護師さんということで、今までと全く違います。
まず、教えることが少ないです。ベースの考えとか知識はほとんどできていますので、即戦力になっていますね」

15歳以下の子どもの数よりも犬・猫などペットの数の方が多い今の日本にとって、動物医療の底上げ、携わる人の知見や地位の向上は、必須といえます。

この日、須田さんは手術の補助、いわゆる「オペ看」を担当します。

患者はダックスフントのももちゃん(9歳・メス)。
乳腺の腫瘍を除去し、あわせて避妊手術も行います。

麻酔のための注射や気道の確保も動物看護師の仕事。
先輩看護師の居組(いぐみ)さんが行います。

居組さんは学校に通うのではなく、5年の実務経験ののち試験を受けて、愛玩動物看護師の資格を取得しました。

ふじい動物病院 藤井浩平獣医師
「ガーゼ」
須田美景さん
「はい」

手術がスムーズに進むように、そして間違いがないように、須田さんは冷静に迅速に動きます。

須田美景さん
「30まで落として・・・合ってます?」
ふじい動物病院 藤井浩平獣医師
「落とし方わかる?」
須田美景さん
「わからないです」

わからないことはその場で質問し、緊迫する場面でも学びを深めます。