パイロットプラントは、本格的なプラント建設のために試験的に作られるもので、竣工したこのプラントでは紙を作る時に使用する木材(チップ)を原料に、木質由来の糖液やバイオエタノールを製造します。

これらは航空燃料「SAF」の原料や、バイオマスプラスチックとして、石油由来の燃料やプラスチックに替わる、地球環境にやさしく、持続可能なものとして期待されています。

王子ホールディングスが量産化を目指して建設したこのパイロットプラントは、去年末から試運転を始めていて、これから本格稼働するということです。

竣工式にかけつけたトラウデンさんは、王子ホールディングスのCMイメージキャラクターで、環境省サステナビリティ大使も務めています。

トラウデン直美さん
「木の可能性って無限大で、私も沢山の王子の森に行かせていただきましたけど、気の持つパワーって本当その場でも感じますよね。CO2の排出に関してもどうやって減らしていけるかって世界中の人が知恵を絞っている中で木でそれが少し解決するすべがあるんじゃないかっていうこのアプローチは木に頭が上がらないなと」

王子ホールディングス磯野裕之CEO
「私ども森をつくって紙づくりをしてきているという事業体を150年、森林づくりで言えば100年近くずっとやてきている訳ですが、この原料である森林を十分に使って、再生可能な資源を利用して今後の脱炭素化社会、持続可能な社会に向けて事業運営をしていきたいという風に思ってますし、是非このパイロットプラントを契機にその実現に向けて時代を動かしていきたい」

150年以上紙をつくり続け、持続可能な森林経営もしているという王子ホールディングス。
脱炭素社会に向けた新たな挑戦が始まりました。