去年10月に鳥インフルエンザが発生した島根県大田市の養鶏業者がこのほど卵の生産を再開し、島根県の丸山達也知事に報告しました。

25日は、先週出荷を再開した「旭養鶏舎」の竹下正幸会長ら県養鶏協会のメンバーが丸山知事を訪ね、卵30個を手渡しました。

県内で流通する卵の25%を生産していたこの会社では、去年10月31日の鳥インフルエンザ発生で、飼育していたニワトリ約40万羽を殺処分しました。

この間、操業を停止していましたが、ウイルスが残っていないことの確認や、新たなひな鳥の導入などを経て今月6日に生産を再開し、19日に出荷再開にこぎつけました。

旭養鶏舎・竹下正幸会長(島根県養鶏協会会長)
「奇跡的なスピードで、再開が出来たという風に今、思っておる所でございます。」

この会社では今後徐々に生産を拡大し、来年3月の完全復旧を目指します。

今回、殺処分したニワトリを埋める場所があらかじめ確保されていたため、作業を迅速に進められたことから、県養鶏協会は、ほかの会社にも用地取得を促しています。

加えて防疫作業の迅速化を図るなどとした協定を県と締結しました。
また、県の観光キャラクター「しまねっこ」のポップを新たに作り、県産卵をPRするということです。