高校生たちの熱い戦い。冬の都大路を走る全国高校駅伝の鳥取県予選が11月1日開かれました。男子は、福岡の大牟田高校からの集団転校で注目を浴びた鳥取城北高校が圧倒的な強さで優勝しました。
境港市の竜ヶ山陸上競技場を発着するコースで行われた全国高校駅伝の鳥取県予選会。
42.195キロを7人でつなぐ男子は12チームがエントリーしました。
この日は曇りで時折雨が降るコンディション。こうした中、1区で先頭に立ったのは鳥取城北の村上遵世選手。
村上選手は2位との差を30秒以上広げ、その後の区間でも鳥取城北は圧倒的な走りを見せました。
鳥取城北はこの春、駅伝の強豪・福岡県の大牟田高校から赤池健監督が転職。
それにともない去年の全国高校駅伝で準優勝を経験した選手など18人が集団転校して来ました。
高体連の規定で転校後6か月は高体連主催の大会に出場できませんでしたが、この大会は、7区間すべてで大牟田出身の選手が名を連ねました。
中でも3区を走った本田桜二郎選手は、今年9月のU20日本選手権で5000メートルと3000メートルで2冠に輝くなど注目の選手。
鳥取城北 本田桜二郎 選手
「チーム全体タイムとしても自分が貢献しないとという気持ちで走りました」
区間新記録の走りを見せました。
その後も鳥取城北は1度も先頭を明け渡すことなく全区間で区間賞、うち3つが記録更新となり、総合タイムも2時間3分49秒の大会新記録。2年ぶり9回目の優勝を果たしました。
レース後、選手たちは早速課題を見つけ、全国へ向け気持ちを新たにしていました。
鳥取城北 宗像琢馬 主将
「後半区間に課題が残ると感じていて、どうしても村上とか本田の主力だよりのチームという状況をもう一度改めて感じられたので、ここからもう一度都大路へ向けてもうひと段階レベルを上げていく必要があると感じています」
赤池監督は、全国大会へ向けさらなるチームの底上げが必要だと話します。
鳥取城北 赤池健 監督
「もともと城北にいた子だとか大牟田から転校してきた子とかまったく関係ありませんので、そこはフラットに。より一層チームの争いが激しくなって、きょう走ってない選手が新たに出てきた時が本当に強い鳥取城北高校だと思います」
一方、5区間ハーフマラソンの距離で行われた女子は鳥取城北高校が7年連続8回目の優勝を飾りました。
男子は優勝争いも期待される全国高校駅伝、京都市で12月21日に行われます。















