度重なる火災などで運転を停止している米子市の米子バイオマス発電所について、周辺住民が会見を開き、市の対応を批判しました。

米子バイオマス発電を考える会 石橋佳枝さん
「住民の健康と環境の悪化について調査もせず、地域協議会へ丸投げする米子市に抗議するとともに、大型バイオマス発電所に未来はないという見解を表明します」

会見を行ったのは米子バイオマス発電所の周辺住民4人です。

米子バイオマス発電所は2022年4月から営業運転を開始しましたが、翌年、3回の火災が発生し現在運転を停止しています。

周辺住民らは米子市に対し去年12月に騒音や健康被害、安全性の確保などについての調査を求める要望書を提出しました。

しかし市は、実態調査は行わず、騒音問題については地域協議会の議論に委ねるなどと回答しています。

住民らはこうした市の回答はあまりにも誠意が欠けたものだと強く批判しました。

米子バイオマス発電を考える会 石橋佳枝さん
「これ(市からの回答書)は全く私たちの訴えにこたえない内容です。そもそも米子バイオマス発電所は米子市が誘致し、後押しをした事業です。近隣住民への騒音などの被害、環境への被害については細心の注意を払うべきでした」

米子バイオマス発電所は、現在、運転を停止していますが、住民らは米子市に対し、市民の暮らしを守るため、積極的な対応をとるよう引き続き求めていくとしています。