一方で、この「親がに」「セコガニ」「香箱ガニ」などの呼び方は、全てその地域特有のいわゆる地方名。そもそもがその種ごとの正式な名称ではない上、ガイドラインで示されているものの法的な拘束力もないため、罰則もなく、取り締まることは難しいと話します。
こうした中、鳥取県がまとめた直近のズワイガニ漁の水揚げ状況のまとめでは(今月6日〜14日)、親がにの水揚げ量(81トン)は昨年並である一方、金額は前年同期比の27%減(1億9622万円)、単価も前年同期比28%減(1キロあたり2413円)と前年を大きく下回っています。
鳥取県漁業調整課によりますと、解禁後おだやかな天候が続きコンスタントに水揚げがあったことや、他県でもズワイガニのメスが多く獲れていることが考えられ、オオズワイガニとの関連性は分からないということです。
鳥取県の「親がに」の漁は年内いっぱい続きますが、今後「オオズワイガニ」が「ズワイガニ」にどのような影響を及ぼすか、注視していく必要がありそうです。