一歩島に足を踏み入れると、まるで海外のリゾート施設に来たかのような気分を味わえますが、実は本池さんが島を開拓する前、この場所は木や草が生い茂り、不法投棄と思われるゴミなどが島を覆いつくしていたといいます。

レザーアーティスト 本池秀夫さん
「あんまり民家もないようなところなので不法投棄がすごくて、本当にゴミの山みたいな感じだった。それを1つずつ持って行って片づけて、きれいにするまで2年かかりました。それで砂を入れてフラットを出して…土地を購入した当時はジャングルみたいでした」
仕事や製作の合間を縫って無人島に通い続け、島を開拓した本池さん。
その過程で大変な思いもしたとしたといいますが、それでも本池さんを突き動かしたのは「地元への熱い思い」。
レザーアーティスト 本池秀夫さん
「若者が楽しめるような施設ができないかなという風に思っていたんですけど、たまたまこういう形になって、少しでも街の活性化になればいいかなという風に思う」
本格的にオープンしてからおよそ3か月、今では都心部からの客を中心に多くの若者が、この「MOTOSHIMA」を訪れているといいます。
今後はこの島に小さな仕事場も作りたいと話す本池さん。
松江市の小さな無人島は、まだまだ多くの可能性にあふれています。

レザーアーティスト 本池秀夫さん
「美術館でレザーアートを見て感動されて帰って、1つの文化的なことと結びついてすごく充実したと、宿泊した皆さんが言われるのがすごくうれしいです。たくさんの観光客の方が来て、この島が活性化したらすごくいいなと思います」