一度は会社に辞表を提出したという丹野さんですが、職場の理解もあり、営業から事務職に転身。
認知症と診断されたあと、現在も同じ会社で働き続けているといいます。

丹野さんが変わると、家族にも変化が…
丹野智文さん
「それまではサバ缶でDHAだとか、認知症に効くっていう食べ物を食べさせられたり、脳を少しでも動かすために100から7引いて歩いてみようだとか、家族もどうにか認知症の症状を食い止めようとしていたと思うんですけど、それが私にはしんどかった。私に対しても腫物に触るような扱いだったんですよね。
でも、私が自分で認知症家族の会とかいろんなところで素敵な出会いがあって、前向きに、元気になったんですよね。すると、うちの妻も『パパこれでいいんじゃないかな』って認知症である私を受け入れてくれるようになって。それからはもう家族もみんな普通の生活に変わりました。」