同じ新潟市内でも地区により大きく違った地震の“揺れ”。
新潟大学の保坂吉則助教によりますと、それを解明するカギは『地盤の固さ』にあるということです。

「西区がやわらかめの地盤が多い、中央区の方はそれに比べると比較的固い」

新潟市の地盤の表層30mの固さについて、保坂助教がボーリング調査に基づいて作成した分布図では、西区や江南区には軟らかい地盤が広がり、中央区や東区では固い地盤が広がっています。

「ビルでも1階よりも高い方が揺れるのと似たような感じで、地中の深いところよりも浅いところの方が揺れが大きくなるというのがあって、それが軟らかい地盤ほど表層での揺れが大きくなる割合が大きい…」


同じ新潟市内でも、揺れの大きさ、地盤の固さ、地形などで、地震の被害に差が生じたとみられる西区と中央区。

鳥屋野運動公園野球場(新潟市中央区)

しかし保坂助教は、今回の地震で液状化現象による被害の少なかった新潟市中央区のエリアであっても、決して油断をしてはいけないと話しています。

【新潟大学の保坂吉則助教】
「新潟地震と同じレベルの揺れが来ればもちろん、あの同じ領域で液状化が起きる可能性は十分高い。『“今回安全だったから今後もない”ということはない』という認識をしていただいた方がいい」