シリーズ『能登半島地震から 1か月』
元日の能登半島地震による液状化現象は、新潟市西区だけではなく中央区の一部エリアでも被害をもたらしています。
新潟市中央区の鳥屋野球場では、地震直後のグラウンドは土の部分が噴き出してきた水で覆われたそうです。

【記者リポート】
「外野の芝を踏んだ感触が…、全然野球場の芝じゃない!かなりフワフワしている…」

来年度に予約されていた試合などは全てキャンセルに。
復旧のめども立っていません。
【鳥屋野運動公園 水島裕館長】
「もしこの地震の被害をもってこの球場の歴史に幕を閉じることになってしまうのであれば、管理者としてというよりも、鳥屋野球場が大好きな1人の人間としてやっぱり寂しい」

この液状化現象は1964年の新潟地震で注目されました。
60年前の新潟地震で液状化現象による被害の大きかったのは新潟市中央区です。

ところが、元日に起きた能登半島地震ではその被害が局地的だった一方で、西区では、県道16号沿いや黒埼地区などの70か所以上で液状化とみられる現象が発生し、住宅が傾くなどの甚大な被害がありました。
この違いを探るべく専門家に取材に取材を進めたところ、今回中央区で被害が拡大しなかった背景に「揺れの大きさ」の“違い”がみえてきたのです。