肉体的に恵まれていた佐藤さんの才能を吉田トレーナーが見抜き、パワーリフティングの世界へと導きました。すると才能はみるみる開花し、競技を始めてわずか5年で世界的な選手となりました。

佐藤南さん
「あんまり目立つのが好きじゃないんですけど、パワーリフティングだと、周りはあんまり気にせずに試合ができるので、それは自分に向いてるなと思います」

南さんの母・由紀子さん
「小さい頃から絵を描いたりとか、何か手芸をしたりとか、なんかどっちかっていうと部屋でゆっくりすごすことが多かったですね」「本当にまるっきり今までの生活とは違うので驚いてます」

もともと引っ込み思案な性格でしたが競技を始めてから堂々とできるようになったり周りに流されなくなったりと性格面でも変化があったそうです。

しかし、壁にぶつかったこともありました。去年6月に初めて参加した世界選手権で失格となってしまったのです。

佐藤南さん
「世界大会で第1種目から失格したので、最初はすごく落ち込んだんですけど…」